大会長 ごあいさつ
日本レジャー·レクリエーション学会 第54回学会大会実行委員会
実行委員長 安藤佳代子(日本福祉大学 スポーツ科学部 准教授)
平素より日本レジャー·レクリエーション学会にご理解とご助力を賜り、感謝申し上げます。本学会の第54回学会大会は日本福祉大学美浜キャンパスで開催いたします。本学会大会では、「まちづくりとレジャー·レクリエーション」をテーマにいたしました。
「まちづくり」は、居住環境の改善と、地域の魅力や活力を高める活動と意味づけられていことが多く、自治体だけでなく、様々な機関、団体、住民などが連携や協力をし合って進められているものとされています。その住居環境の改善においては、ハード面の整備だけでなく、空間や環境の整備、また地域の魅力や活力を高める活動としたイベントや人と人とのコミュニケーションづくりなど、豊かな生活をするうえで必要な整備等を全て網羅する言葉として「まちづくり」が使用されています。地域住民が、健康とウェルビーイング(Well-bing)の2つの側面を向上するためには、「まちづくり」は重要な関わりのあることだと考えています。
開催場所となる日本福祉大学は、昨年学園創立70周年を迎え、「Well being for All」を掲げています。本学はふくしの総合大学として「ふつうのくらしのしあわせ」を探求し、すべての人のしあわせ(Well-bing)に貢献できるよう取り組んでいます。この日本福祉大学美浜キャンパスがある美浜町は、大学に隣接した美浜町運動公園が今年6月にオープンし、その整備の契機として「スポーツを核としたまちづくり」による地域活性化に向けた取り組みを大学と連携して行っています。本学会の基調講演では、その美浜町と大学が連携した取り組みを紹介いただきます。また、シンポジウムでは「公園とレジャー·レクリエーション」をテーマにシンポジストの皆様と議論し、レジャー·レクリエーションの魅力を考えてみたいと思っています。
本学会が開催される愛知県では、来年度に第79回全国レクリエーション大会が開催されます。愛知県発祥のレクリエーションを各団体の皆様からご紹介いただき、体験していただける時間も確保しています。また、2026年には愛知·名古屋2026アジア·アジアパラ競技大会が実施されます。大会組織委員会の方から大会紹介や、パラスポーツの1つであるボッチャ競技も体験いただく予定です。実際にそれぞれのレクリエーションやパラスポーツに触れて楽しさを実感していただき、この学会大会が学会員の情報発信と有意義な意見交換の場になることを願っております。年齢、性別、国籍、障害の有無に関わらず、地域の方々で共に活動できることが当たり前のまちづくりを実現するために、レジャー·レクリエーションができる様々なことについて、考えていただける機会となれば幸いです。
最後になりましたが、今大会を開催するに当たり、企画段階からご尽力をいただきました実行委員の皆様方、ご支援いただいている日本レジャー·レクリエーション学会関係者の皆様、ご協力をいただいている関係団体各位に心より感謝申し上げます。学会大会当日に皆様と会場でお目にかかることを楽しみにしております。
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